臨床精神医学第47巻第2号

ワーク・ライフ・シフトと産業精神保健

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  • 野田 実希・他(京都大学)
  • 発行日:2018年02月28日
  • 〈抄録〉
    時代の変遷とともに産業精神保健の問題は変化している。グローバル化や技術革新の加速度的な変化に伴い,多様性が著しい現場での意思疎通の難しさ,迅速で柔軟な対応を求められることによる心理的負荷の増大,受療の遅れや休職後の職場再適応の困難さなど多様な問題が生じている。グローバル化に伴う価値の錯綜と混迷の中で,われわれは,わが国の職業人が直面している問題の実態に今まで以上に目を向ける必要がある。本稿では,これからの産業精神保健の問題について,グローバリゼーション,第4次産業革命,超長寿化時代という3つの現象から読み解いていく。これらは近い将来,われわれの人生観や職業観を大きく変えると考えられている。そのため一人ひとりが,自己,社会,人間にとっての仕事や人生とは何かを模索し,理想の職業生活の実現に向けて歩むことが求められ,それを可能にする社会制度や意識の改革が急務となるであろう。

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詳細

Work-life-shift and occupational mental health
野田 実希1) 阪上 優2,3)
1)京都大学大学院教育学研究科
2)京都大学環境安全保健機構健康科学センター
3)京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻予防医療学講座