臨床精神医学第53巻第10号
入院と摂食障害
電子書籍のみ

- 田村 奈穂・他(国立国際医療研究センター国府台病院)
- 発行日:2024年10月28日
- 〈抄録〉
摂食障害は食行動・精神症状はもちろんのこと,身体合併症も多彩であり,死亡率も高い疾患である。特効薬がなく,身体管理を要し,病識も乏しいことから「扱いにくい」と医療者から敬遠されることもあり,治療者の確保に難渋することも多い。さらに,患者の心理状態としては両極端的で患者の言うことに一貫性がないことも多く,時には逸脱行為もみられるため,看護師の教育や病棟管理の面でも工夫が必要である。入院治療では認知行動療法のエッセンスを用いて治療がなされ,患者は治療者と一緒に自分を客観視しながら自身の認知の癖に向き合い,心身の成長が得られる。摂食障害の入院診療では,できないことはできないとラインをひき,多職種で互いに力を合わせていくことが肝要である。今回,国立国際医療研究センター国府台病院の内科系心療内科の一般病棟での摂食障害の入院患者の病棟運営の現状と工夫について述べたい。
詳細
Inpatient treatment for eating disorders
田村 奈穂 河合 啓介
国立国際医療研究センター国府台病院心療内科