臨床精神医学第53巻第10号

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  • 特集/多様な精神科病棟運営の現状と工夫
  • 発行日:2024年10月28日
  • <企画趣旨>
    健全な病棟運営には多くの要素が関与するが,その全てを把握するのは難しい。病棟管理者の奮闘と知恵に焦点を当て,第1部では各病院での収益確保に関する現状を明らかにする。第2部では医療安全との両立が必要となる教育や行動制限最小化,そして病棟のハード面について再考する。そして,第3部では専門病棟の多様性を取り上げる。管理者たちの思考プロセスを共有することで,読者は日々の精神科入院の裏側に迫ることができるだろう。これから管理・運営業務を担う世代にとっても有益な特集となることが期待される。

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<目次>
Ⅰ.収益確保という命題への取り組み
知っておきたい精神科入院に関わる診療報酬UpDate 国立国際医療研究センター 加藤 温
精神科入院と収益─精神科病院の立場から─ 栗田病院 竹林 裕直
精神科入院と収益─総合病院の視点から─  東京医科歯科大学 田村 赳紘・他
児童精神科病棟の運営 東京都立小児総合医療センター 長沢 崇
Ⅱ.医療安全との両立
身体拘束ゼロの先にあるもの─病棟運営と医療安全の視点から─ 沼津中央病院 杉山 直也
精神科閉鎖病棟における携帯電話の使用 東京大学 熊倉 陽介
Ⅲ.リアルな専門病棟の声(強みと悩み,そして対策・工夫)
地方の公的精神科病院救急病棟の運営の現状 山梨県立北病院 宮田 量治
精神科身体合併症病棟の実際─浅香山病院の運用状況─ 大阪大学 髙橋 隼・他
入院と依存症 久里浜医療センター 松﨑 尊信
入院と摂食障害 国立国際医療研究センター国府台病院 田村 奈穂・他
精神科病院におけるECT ─精神科医と麻酔科医,両者の視点から─ 滋賀里病院 栗本 直樹