臨床精神医学第53巻第10号

身体拘束ゼロの先にあるもの─病棟運営と医療安全の視点から─

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  • 杉山 直也(沼津中央病院)
  • 発行日:2024年10月28日
  • 〈抄録〉
    精神科医療サービスにおいて,行動制限最小化努力は時代を問わず優先課題であるが,近年増加傾向にあって,対策が急務である。要因として,急性期シフトや高齢化によるニーズの変化,医療技術や医療安全意識の変化等が考えられ,治療文化の変革がカギとなる。最小化方策としては当事者性を重視したコア・ストラテジー等があるが,わが国での定着は十分でない。国内の成果も報告されつつあり,筆者が経験した身体拘束ゼロ化では,確かにカルチャ-チェンジを通じて個人の考え方や行動が変容していた。医療安全とは一見相反に見える行動制限最小化は,当事者視点を考慮すれば同じ方向性にある。ゼロ化の先にあるのは法令要請に含まれる非代替性の継続的な実現であり,正確な法令解釈が必要だが,その定義には課題も残され,司法の専門家との認識共有が必須である。現場のスキルとしてはアセスメント力と人的対応の向上,当事者視点の強化等が組織的に求められる。

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Promotion of psychiatric treatment and care without the physical restraint: the perspective for ward management and medical safety for psychiatric patients
杉山 直也
公益財団法人復康会沼津中央病院