臨床精神医学第53巻第10号
精神科入院と収益─総合病院の視点から─
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- 田村 赳紘・他(東京医科歯科大学)
- 発行日:2024年10月28日
- 〈抄録〉
総合病院精神科は不採算病棟の代表格として,縮小・廃止の憂き目に遭ってきた歴史がある。630調査によれば,その病床数,適用する入院料の特徴から精神病床は2つのパターンに大別される。一方は平均約40床で,算定は13 対1入院料を最多とし,もう一方は平均約200床で,算定は15対1入院料が最多であった。前者は総合病院精神科の中核像であり,特に地域医療支援病院における入院料算定の多様性が目立つ結果であった。また,総合病院精神科は一般身体科と比較してその稼働額は相対的に低く,院内で厳しい立場に置かれることも少なくない。近年の診療報酬改定により,目に見える形での病院全体における精神科の存在意義と,総合病院精神科らしい,多職種連携を基盤とした「丁寧かつ包括的な」診療体制が重視されつつある。本稿では,東京医科歯科大学病院精神科における具体的な取り組みを例示しながら,精神科入院と収益に関して概説する。
詳細
Psychiatric hospitalization and revenue: a perspective from general hospitals
田村 赳紘*1,2 金子 慈史*2
*1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科精神行動医科学分野
*2東京医科歯科大学病院精神科