臨床精神医学第53巻第7号
健康診断からみるうつ病発症のリスク因子
電子書籍のみ

- 武藤 貴弘・他(横浜市立みなと赤十字病院)
- 発行日:2024年07月28日
- 〈抄録〉
うつ病発症と健康診断項目の関連を検討するため健康保険組合由来のレセプトデータ・健康診断データを使用した。対象は2016年度に健康診断を受診したうつ病未発症者793,856人であり,結果は2017 ~ 2019年度におけるうつ病発症の有無とした。うつ病の発症はレセプトデータ上の病名,医薬品,診療行為により定義した。説明変数は性別・年齢・特定健康診査必須項目・問診項目とした。各説明変数とうつ病発症の相関をみることに加え,男女別にすべての変数を調整したロジスティック回帰分析および多重共線性の有無を検討した。うつ病発症率はBMIが18.4以下となる場合に男女とも上昇し,LDLコレステロールは男性のみ低値になると上昇した。健康診断の結果を用いてうつ病発症の危険性を予想し,健康指導に役立てる可能性を想定しつつ,今後はサブグループ分析を検討していきたい。
詳細
Risk factors of developing depression analyzed from medical check-up
武藤 貴弘*1 中野谷 貴子*2 松﨑 達哉*3 長濵 誉佳*4 楯林 義孝*5,6,7 髙橋 英彦*8
*1横浜市立みなと赤十字病院
*2東京都立広尾病院神経科
*3株式会社JMDC
*4 SBアットワーク株式会社
*5東京都医学総合研究所睡眠プロジェクト
*6東京都医学総合研究所認知症プロジェクト
*7医療法人社団東京愛成会メンタルクリニックおぎくぼ
*8東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科精神行動医科学