臨床精神医学第51巻第1号

初期臨床研修医における精神疾患および精神障害者へのスティグマ―精神科研修前後の比較―

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  • 堺 景子・他(大阪精神医学研究所新阿武山病院)
  • 発行日:2022年01月28日
  • 〈抄録〉
    精神疾患および精神障害者に対するスティグマは,一般市民だけでなく医療従事者にも存在しており,精神障害者の社会復帰の困難さや精神科病院での不当な処遇を引き起こす一因となっていると考えられる。特に医師がスティグマを抱いている場合,精神障害者が精神科医療を受ける場合だけでなく,他科受診などで身体科の診察を受ける際に「患者の行動が予測できない」,「患者自身が自分で判断できない」などの思い込みから適切な治療が十分に受けられない可能性がある。このため,医師になった早い段階での精神疾患および精神障害者に対するスティグマの低減が望まれる。今回,精神科研修を行った初期臨床研修医を対象にLinkスティグマ尺度日本語版を用いて研修前後のスティグマの変化を調べた。その結果,精神科研修後に有意にスティグマが低減していることがわかった。従来から報告されているように,精神疾患患者との接触体験がスティグマの低減に有効であると考えられた。

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Stigma of early-stage residents toward mental disorders and individuals with mental illness-comparison before and aftepsychiatric training-
堺 景子*1,2 樽谷 精一郎*1 岡村 武彦*1 米田 博*1
*1大阪精神医学研究所新阿武山病院
*2大阪河﨑リハビリテーション大学