肝胆膵第84巻第6号
膵神経内分泌腫瘍の内視鏡診断
電子書籍のみ

- 大塚 康生,他(近畿大学)
- 発行日:2022年06月28日
- 〈要旨〉
膵神経内分泌腫瘍(PanNEN)は膵ランゲルハンス島より発生する内分泌細胞や神経細胞に由来する腫瘍である.比較的低侵襲な造影CTや造影MRIなどが画像診断としてまず用いられ,次のステップとして超音波内視鏡検査(EUS)が行われる.最近の臨床研究では,ソナゾイド®をはじめとする超音波造影剤を使用した造影ハーモニック超音波内視鏡検査(CH-EUS)がPanNENの質的診断に有用であることが報告されている.1992年にVilmanらによって超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)が報告された.それ以降,内視鏡的に膵組織の採取が可能となり,現在ではPanNENの多くは外科手術前に病理学的な確定診断が得られる.近年は穿刺針の改良に伴い,質および量の面で良好な検体が採取されるようになり,内視鏡で得られた検体を用いて,PanNENの悪性度評価も可能となりつつある.本稿では主にEUSを用いたPanNENの画像評価や超音波内視鏡下穿刺吸引生検細胞診・生検(EUS-FNAB)による病理学的診断に関する知見について述べる.
詳細
Endoscopic diagnosis of pancreatic neuroendocrine neoplasms
大塚 康生 鎌田 研 山崎 友裕 大本 俊介 三長 孝輔 竹中 完 樫田 博史 工藤 正俊
近畿大学医学部消化器内科