肝胆膵第84巻第6号

膵神経内分泌腫瘍の分子異常と病理組織学的診断

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  • 全 陽(King’s College Hospital)
  • 発行日:2022年06月28日
  • 〈要旨〉
    膵臓の神経内分泌腫瘍(NET)はMEN1,DAXX,ATRXの遺伝子異常を特徴とし,病理組織像は他臓器のNETと共通している.特徴的な核所見に加えて,多彩な細胞質所見がみられる.免疫染色ではクロモグラニンとシナプトフィジンに加えて,betacateninとCD10がsolid pseudopapillary neoplasmとの鑑別に,bcl-10とトリプシンが腺房細胞癌との鑑別に,サイトケラチンとGATA3がパラガングリオーマとの鑑別に有用である.ラ氏島の転写因子であるNKX6.1とISL1が高率に陽性となり,原発不明NETの症例で膵原発を考慮する際に役立つ.神経内分泌癌の診断の際,腺房細胞癌との鑑別もしくは合併は慎重に行う必要がある.

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Molecular alteration and histopathological diagnosis of pancreatic neuroendocrine neoplasm
全 陽
Institute of Liver Studies, King’s College Hospital