肝胆膵第84巻第5号
免疫チェックポイント阻害剤によるconversion surgery
電子書籍のみ

- 石井 隆道,他(京都大学)
- 発行日:2022年05月28日
- 〈要旨〉
肝細胞癌においても奏効率の高い薬剤が使用されるようになり,切除不能とされた肝細胞癌でも薬物治療後に切除可能となってconversion surgeryを行う症例がみられるようになってきた.しかしconversion surgeryを論ずるにあたっては肝細胞癌における切除可能性分類を定める必要があるが,腫瘍因子のみならず肝切除においては肝予備能や肝切除に伴う技術的な問題も考慮する必要がある.免疫チェックポイント阻害剤を使用したレジメンとしてアテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法が本邦では使用可能である.現時点ではごく少数の報告しかないが,特有の免疫関連有害事象,特に肝機能が低下している患者では肝機能障害や肝炎が出現してくることが危惧される.術前に使用する際には十分な注意が必要である.
詳細
Conversion surgery for hepatocellular carcinoma after systemic therapy using immune checkpoint inhibitors
石井 隆道 波多野 悦朗
京都大学肝胆膵・移植外科