肝胆膵第84巻第2号

切除可能膵癌に対する集学的外科治療

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  • 元井 冬彦(山形大学)
  • 発行日:2022年02月28日
  • 〈要旨〉
    多くの固形癌では,切除の可否が第一の治療分岐点となる.しかし膵癌では,切除可能でも多くの症例で不顕性転移が存在し,手術単独で治癒は得難い.手術先行は,肉眼的根治切除が得られても,十分な化学療法の機会を喪失させる可能性があることを認識すべきである.切除可能膵癌の予後は,画像診断で検出できない不顕性転移により規定されるため,術前化学療法で制御することは合目的的である.Prep-02/JSAP05試験は,術前化学療法による有意な死亡リスク低減効果が証明され,現在のbest practiceは,術前GS療法後に根治切除,術後S-1 療法という集学的外科治療である.今後,化学療法か化学放射線療法か?ではなく,どちらも提供されるような治療戦略が検討されるべきである.

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Multidisciplinary surgical approach for resectable pancreatic cancer
元井 冬彦
山形大学大学院医学系研究科医学専攻外科学第一講座