肝胆膵第82巻第4号

肝移植の免疫寛容と肝類洞内皮細胞

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  • 大段 秀樹,他(広島大学)
  • 発行日:2021年04月28日
  • 〈要旨〉
    肝類洞では,微小空間に多くのリンパ球系細胞が内在し,多種多様なケモカイン・サイトカインを介したシグナル交換がなされるリンパ器官である.Kupffer細胞や樹状細胞などの抗原提示細胞は,門脈を介して類洞に流入する外来抗原に対する防御機構や過剰な免疫応答を抑制する制御機構を司るものと考えられている.類洞腔を覆い類洞壁細胞全体の45%を占める類洞内皮細胞もまた,高度に発達した貪食能を持ち,門脈血中の外来抗原を提示する機能を備える.本稿では,肝移植後の免疫寛容における肝類洞内皮細胞の免疫制御機構に関するわれわれの研究成果を紹介し,肝臓の複雑な免疫調節機構のうち類洞内皮細胞の役割について考察する.

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The role of liver sinusoidal endothelial cells in immune-tolerance after liver transplantation
大段 秀樹 尾上 隆司
広島大学大学院医系科学研究科消化器・移植外科学