肝胆膵第82巻第4号

血管新生抑制剤による肝癌治療

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  • 鳥村 拓司,他(久留米大学)
  • 発行日:2021年04月28日
  • 〈要旨〉
    腫瘍内は虚血状態で,血管新生因子が過剰状態のため血管の成熟化が妨げられている.また以前は,腫瘍血管内皮細胞は非腫瘍部と同じであると考えられていたが,近年の研究で遺伝子的および機能的にも異なることが明らかとなった.腫瘍血管形成抑制による肝細胞癌での抗腫瘍効果は,Preclinical な検討で明らかであるが,実臨床では副作用や薬剤耐性などの問題で満足する結果が得られていないのが現状であり,今後これらの問題点を解決できる次世代の血管新生抑制療法の開発が期待される.また近年,免疫チェックポイント阻害剤が臨床に導入され,腫瘍血管と腫瘍免疫を組み合わせた“血管免疫学”に関心が集まっている.

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詳細

Anti-angiogenic therapy for hepatocellular carcinoma
鳥村 拓司*1,2 鈴木 浩之*1,2 岩本 英希*1,2,3
*1久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門
*2久留米大学先端癌治療研究センター肝がん部門
*3医療法人岩本内科医院