Bone Joint Nerve通巻第23号第6巻第4号
侵害受容性疼痛
電子書籍のみ
- 宮川 博文ほか（愛知医科大学運動療育センター）
- 発行日：2016年10月01日
- 〈抄録〉
侵害受容性疼痛とは，「生体組織を傷害するか，傷害する可能性のある侵害刺激（noxious stimuli）により，侵害受容器（nociceptor）が興奮して生じる痛みであり，身体への警告の役割を果たす．侵害刺激が持続的または，非常に強く加えられた場合などは，痛みに対する反応が亢進するようになる．この現象を痛覚増強（hyperalgesia）と呼ぶ．この原因の1つのメカニズムとして感作（sensitization）が知られており，末梢性感作の1次性痛覚増強と中枢性感作である2次性痛覚増強が想定されている．
詳細
Nociceptive pain
宮川 博文＊ 牛田 享宏＊＊
＊愛知医科大学運動療育センター
＊＊愛知医科大学医学部学際的痛みセンター