肝胆膵第85巻第3号

LEOPARD試験の結果とその解釈

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  • 池田 公史(国立がん研究センター東病院)
  • 発行日:2022年09月28日
  • 〈要旨〉
    進行肝細胞癌患者に対して,レンバチニブとシスプラチン肝動注化学療法の併用療法の有効性と安全性を評価する第Ⅱ相試験が行われた.36人が登録され,modified RECISTおよびRECISTv1.1による客観的奏効割合は64.7%と45.7%,無増悪生存期間と全生存期間の中央値はそれぞれ6.3か月と17.2か月で良好であった.主なGrade 3 ~4の有害事象は,AST増加,低ナトリウム血症,白血球減少症,ALT増加および高血圧を認めたが,忍容性は良好であった.免疫療法を併用していないレジメンで極めて良好な抗腫瘍効果が報告されており,今後,さらなる開発が期待される.

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Treatment results of LEOPARD trial and their interpretation
池田 公史
国立がん研究センター東病院肝胆膵内科