肝胆膵第81巻第3号

門脈血栓症に対するエドキサバン療法

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  • 長沖 祐子,他(マツダ株式会社マツダ病院)
  • 発行日:2020年09月28日
  • 〈要旨〉
    肝硬変合併門脈血栓症に対し,Xa阻害剤エドキサバンの単剤投与における有効性,安全性について検討した.肝硬変合併門脈血栓症51例に対しエドキサバン投与を行い,治療開始から6か月後,1年後にdynamic CTにて血栓volumeを測定,血栓縮小効果を検討した.治療開始前の血栓volume中央値は4.25 cm3であり,治療開始から6か月後,1年後における血栓volume変化はそれぞれ1.01cm(3開始前vs p=0.004),0.33cm3(開始前vs p<0.001)と著明に縮小しており,治療効果に優れていた.有害事象として,消化管出血は胃GAVE 7例,直腸静脈瘤破裂3例,消化管出血以外では皮膚出血,鼻出血,歯肉出血,血痰がそれぞれ1例であった.肝硬変合併門脈血栓症に対するエドキサバン投与による治療効果は良好であるが,消化管出血には十分な注意が必要である.

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詳細

Efficacy and safety of edoxaban for the treatment of portal vein thrombosis in patients with liver cirrhosis
長沖 祐子*1 相方 浩*2茶山 一彰*2
*1マツダ株式会社マツダ病院消化器内科
*2広島大学大学院医系科学研究科消化器・代謝内科学