肝胆膵第81巻第3号

門脈血栓症など門脈の造影欠損の鑑別

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  • 井上 明星(Mayo Clinic)
  • 発行日:2020年09月28日
  • 〈要旨〉
    門脈の造影欠損をきたす病態は血栓,腫瘍栓,門脈ガス血症に大別される.急性期血栓は非造影CTで高吸収を示し,経過とともにCT値は低下する.血栓による肝門部門脈の閉塞では側副血行路としてcavernous transformationがみられ,肝内門脈の閉塞では動脈相で肝実質にtransient enhancement difference(THED)と呼ばれる楔状の造影効果を認める.腫瘍栓は肝細胞癌に伴う頻度が多いが,神経内分泌腫瘍などの膵腫瘍も腫瘍栓を形成し得る.門脈ガス血症は腸管虚血に以外に,種々の原因により生じることがある.そのため,画像診断では門脈内の所見の解釈のみならず,背景疾患の追及も必要である.

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Imaging diagnosis of filling defect in the portal vein
井上 明星
Department of Radiology, Mayo Clinic, Rochester