Bone Joint Nerve通巻第40号第11巻第1号
男性骨粗鬆症
電子書籍のみ
- 伊木 雅之(近畿大学)
- 発行日:2021年01月01日
- 〈抄録〉
超高齢化とともに男性骨粗鬆症の重要性が増しているが,多くは治療を受けていない.その結果,大腿骨近位部骨折は増え続け,年間38,000件にのぼり,骨折後の生命予後は女性より男性の方が悪い.しかし,リスク要因,病態,診断,治療,予防,社会的対応の各段階で研究が不足している.とはいえ,骨密度の測定技術,診断基準,治療開始基準,薬剤の有効性評価も進みつつあり,男性骨粗鬆症対策の基盤はできつつある.公的検診による効率的な患者発見と適切な治療の推進が望まれる.
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Male osteoporosis
伊木 雅之
近畿大学医学部公衆衛生学