Bone Joint Nerve通巻第40号第11巻第1号
骨粗鬆症治療におけるSERMの役割
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- 新美 塁(にいみ整形外科)
- 発行日:2021年01月01日
- 〈抄録〉
SERMはエストロゲン受容体をターゲットとした薬剤である.閉経後骨粗鬆症の治療薬としてラロキシフェンとバゼドキシフェンが承認されている.SERMの骨量増加効果は少ないものの骨質を改善し,椎体骨折予防効果が証明されている.また,乳癌,脂質代謝改善,腎機能などに対しても好ましい作用がある.SERMは50歳代の女性が骨粗鬆症治療を開始するときなど,長期のスパンを見据えたときに特に有用と考えられる.
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The role of selective estrogen receptor modulator in osteoporosis treatment
新美 塁
にいみ整形外科