Bone Joint Nerve通巻第40号第11巻第1号

慢性腎臓病(CKD)

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  • 高畑 雅彦(北海道大学)
  • 発行日:2021年01月01日
  • 〈抄録〉
    慢性腎臓病(CKD)は高齢者の多くが罹患するコモンディジーズであり,脆弱性骨折リスクとして重要な疾患である.骨折リスクはCKD初期から上昇する.CKDによる骨ミネラル代謝異常(CKD-MBD)は二次性副甲状腺機能亢進症やビタミンD活性化障害により骨量減少や骨の構造的脆弱性を惹起する.さらに骨質劣化やサルコペニアなど複合的な要因によって骨折リスクが増大する.骨折予防には,CKD-MBDの治療のほか,骨粗鬆症治療薬の投与も考慮すべきだが,血清カルシウム値の変動や薬剤蓄積に注意して使用する必要がある.

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Fracture risk and treatment in patients with chronic kidney disease
高畑 雅彦
北海道大学大学院医学研究院 整形外科学教室