Bone Joint Nerve通巻第40号第11巻第1号
テリパラチド
電子書籍のみ
- 惠谷 悠紀ほか（大阪大学）
- 発行日：2021年01月01日
- 〈抄録〉
ヒト副甲状腺ホルモン製剤であるテリパラチドは間歇的投与により骨芽細胞前駆細胞から骨芽細胞への分化を促進し骨量を増加させる．糖尿病性骨粗鬆症に対しては原発性骨粗鬆症に対する効果と同等の骨量増加，骨折リスク低下効果が報告されている．また，生活習慣病に伴い起こる骨組織内のコラーゲン間の非生理的架橋増加による骨質低下を改善させる効果や，酸化ストレスによる破骨細胞分化を抑制する効果が報告されており，今後ほかの生活習慣病に伴う骨粗鬆症に対する効果のエビデンスの蓄積が期待される．
詳細
Teriparatide
惠谷 悠紀＊1 蛯名 耕介＊2
＊1 大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学（整形外科学）
＊2 大阪大学大学院医学系研究科運動器再生医学共同研究講座