臨床精神医学第50巻第4号
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- 特集/成人期の注意欠如・多動性障害（ADHD） 評価と診断
- 発行日：2021年04月28日
- 精神科臨床において，自閉症とともに注意欠如・多動性障害（ADHD）の診断機会が増えている。成人の症例では併存する精神障害が受診の契機となっていることが多く，ADHDの診断に難渋することがしばしばある。また，治療については，薬物療法，非薬物療法ともに整備されつつあるものの，一方で治療薬の乱用や依存の問題なども危惧されている。本特集では，とくに成人期ADHDの「評価と診断」に関連した臨床課題について執筆をお願いした。
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〈目次〉
歴史的観点から見たADHDの診断 （自治医科大学）阿部 隆明
ADHDの疫学と病態─成人期の特性を中心に─ （神戸女学院大学）吉益 光一
小児期ADHDと成人期ADHDの連続性について─近年の縦断的コホート研究からの知見─ （長崎大学）森本 芳郎・他
成人期のADHDの心理アセスメント （帝京大学）稲田 尚子
ADHDとASDの併存をどう考え，どう支援するか？ （かとうメンタルクリニック）樋端 佑樹
ADHDと双極性障害の併存 （大分大学）寺尾 岳
ADHDと精神鑑定 （聖マリアンナ医科大学）安藤久美子・他
ADHDの運動特性 （東京医科歯科大学）高木 俊輔
研究報告
てんかんにおける精神症状─ペランパネルの副作用マネジメントを含めて─ 兼本 浩祐・他
報 告
Tokyo Metropolitan Distress Scale for Pandemic；TMDP の開発COVID-19 感染拡大下における医療者の心理・社会的ストレス評価のための簡易スクリーニング尺度［Psychiatry and Clinical Neuropsychiatry 誌掲載文献の邦訳版］ 宮島 美穂・他