肝胆膵第78巻第5号

胆道癌におけるEUS-FNAの適応,成績

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  • 松本 慎平,他(愛知県がんセンター中央病院)
  • 発行日:2019年05月28日
  • 〈要旨〉
    胆道癌には胆管癌,胆嚢癌,乳頭部癌があり,それぞれの診断には存在診断,良悪性の鑑別診断,腫瘍の場合には範囲診断,深達度診断があり,いずれにおいても内視鏡が重要な役割を担う.胆管狭窄に対するEUS-FNAの良悪性の診断能は感度 80%(95% CI:74 〜86%),特異度 97%(95% CI:94 〜 99%)と報告され,胆嚢病変に対するEUS-FNAでは感度80 〜 100%,特異度100%,正診率83 〜 100%と報告されている.乳頭部病変に対するEUS-FNAの報告は少ないが,良好な成績が報告されている.また良悪性の鑑別診断のみではなく,腫瘍の局所進展や遠隔転移の評価においてもEUSFNAが有用である.胆道疾患に対するEUS-FNAは高い安全性と良好な診断能を有する検査であり,今後もさらなる技術の向上が期待される.

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詳細

EUS-FNA for the diagnosis of biliary tract cancer
松本 慎平*1 原 和生*1 水野 伸匡*1 桑原 崇通*1 奥野 のぞみ*1 小畑 雅寛*1 栗田 裕介*1 孝田 博輝*1 丹羽 康正*2
*1愛知県がんセンター中央病院消化器内科部
*2同 内視鏡部