肝胆膵第78巻第5号

胆道癌肝門部閉塞ステント治療−最良の選択は−

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  • 山本 健治郎,他(東京医科大学)
  • 発行日:2019年05月28日
  • 〈要旨〉
    切除不能の悪性肝門部胆管閉塞は,その解剖学的な要因として胆管走行のvariationが多いため閉塞の部位や程度が大きく異なり,胆管ドレナージの治療方針は標準化されていない.最近ではその安全性から,内視鏡的ドレナージが第1選択の胆管ドレナージ法として行われている.しかし使用するステントの種類,ドレナージの範囲,ステントの留置形態といったさまざまな点で解決されていない点も多い.近年,plastic stentの下端を乳頭より肝側に留置するinside stentや肝門部専用の細径デリバリーシステムをもつself-expandable metal stentが登場し,いまだエビデンスが不十分なこの分野において,その有用性が期待されている.

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Endoscopic biliary drainage for malignant hilar biliary obstruction
山本 健治郎 祖父尼 淳 土屋 貴愛 石井 健太郎 田中 麗奈 殿塚 亮祐 本定 三季 向井 俊太郎 藤田 充 糸井 隆夫
東京医科大学臨床医学系消化器内科学分野