臨床精神医学第48巻第1号

ビタミンB6と統合失調症

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  • 新井 誠・他(東京都医学総合研究所)
  • 発行日:2019年01月28日
  • 〈抄録〉
    生活行動習慣,たとえば栄養・食生活,身体活動・運動,睡眠の過不足は,さまざまな疾患への感受性を増大させ,あるいは抵抗力を低下させ,心身の不調を招きかねない。糖尿病,高脂血症,高血圧性疾患といった身体疾患と同様に,精神疾患の発症とその病態には遺伝的な素因に加え,生涯軌跡で経験するライフイベントを起因とした環境要因が内包されている場合がある。生活行動習慣における栄養素の消化,吸収,貯蔵,代謝など,なんらかの機能的不全や栄養過多,栄養バランスの乱れは心身に対し重大な障害を招く場合がある。本稿では,ビタミンB6の歴史的背景と生理機能について述べ,ビタミンB6と疾患との関わりについて概説した。また,筆者らの統合失調症研究の一端を紹介し,統合失調症の精神症状の治療に向けた取り組みとして,ビタミンB6(ピリドキサミン)の適応の可能性を述べた。

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Vitamin B6 and schizophrenia
新井 誠 宮下 光弘 吉川 茜 鈴木 一浩 鳥海 和也 堀内 泰江 糸川 昌成
公益財団法人東京都医学総合研究所精神行動医学研究分野統合失調症プロジェクト