臨床精神医学第48巻第1号

血管性うつ病その後

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  • 山下 英尚・他(広島大学)
  • 発行日:2019年01月28日
  • 〈抄録〉
    血管性うつ病は高齢発症のうつ病の中で発症やその臨床経過に脳血管障害の関与している一群を指し,1997年にAlexopoulosらによってArch Gen Psychiatry誌上で提唱された概念である。それまで高齢発症のうつ病患者では治療反応性の低さ,副作用の出やすさ,認知症への移行が多いことなどの臨床的特徴の報告がなされており,血管性うつ病概念の登場によりこれらの臨床的特徴と脳血管障害という器質因が関連づけられ,老年期の器質性うつ病として位置づけられた。血管性うつ病に関する研究では脳血管障害によって情動を制御する神経回路網が障害されるという仮説に基づいて,うつ病の病態研究としての血管性うつ病研究が精力的に行われた。本稿では血管性うつ病概念と意義,臨床研究,病態研究の結果と血管性うつ病概念の今について議論していきたい。

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Vascular depression afterwards
山下 英尚*1 岡田 剛*1 吉野 敦雄*1 淵上 学*1 撰 尚之*1 柴崎 千代*1 神人 蘭*1 倉田 明子*1 岡本 泰昌*1 濱 聖司*2 村上 太郎*2
*1広島大学大学院精神神経医科学 
*2広島大学大学院脳神経外科学