臨床精神医学第48巻第1号

栄養素欠乏とうつ病

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  • 功刀 浩(国立精神・神経医療研究センター)
  • 発行日:2019年01月28日
  • 〈抄録〉
    本稿では,現代でも頻回にみられる栄養欠乏症とうつ病との関連のうち比較的頻度の高いもの(ビタミン,ミネラル)について述べた。ビタミンでは葉酸欠乏(血中濃度低値)の頻度が高く,補充療法の有効性も指摘されている。ビタミンDは冬から春にかけて不足しがちであり,季節性うつ病との関連が想定されており,補充が有効であったという報告も少なくない。鉄欠乏は世界で最も頻回にみられる栄養欠乏であるが,近年,うつ病リスクを高めるエビデンスが増えている。亜鉛不足とうつ病の関連も指摘されている。したがって,うつ病患者ではこれらの栄養素の血中濃度を測定し,不足している場合には補充療法や栄養指導を行うべきである。

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Nutrient deficiency and depression
功刀 浩
国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部