Bone Joint Nerve通巻第2号第1巻第2号

材質特性と骨強度─骨質評価のエビデンス─

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  • 斎藤 充ほか(東京慈恵会医科大学)
  • 発行日:2011年07月15日
  • 〈抄録〉
    骨粗鬆症は骨密度および骨質の低下により骨折リスクが上昇する全身性の疾患である.これまで骨粗鬆症は骨密度の測定を行い,骨折リスクを評価してきた.しかし,骨密度測定のみでは骨折リスクを十分に評価はできないことから,骨質の評価をあわせて行う必要性が指摘されている.ヒト骨生検や動物実験により,骨の質を規定する因子として,骨コラーゲンの過老化が骨強度を低下させることが明らかとなった.こうした骨質異常を非侵襲的に評価可能な骨質マーカーとして,血中もしくは尿中のペントシジンの高値や,コラーゲンの架橋異常の原因となる血中ホモシステインの高値に関するエビデンスが集積されてきた.骨粗鬆症は単一の病型ではなく,骨密度と骨質で3つの病型が存在することがわかってきた.3つの病型とは,低骨密度型,骨質劣化型,両者を併せ持つ混合型骨粗鬆症である.混合型の骨折リスクは極めて高く,治療介入を行わないと高い頻度で新規骨折を起こす.骨密度測定と骨質を同時に評価し,多様な患者集団に対応していくことにより,骨折防止効果をさらに高めることが可能と考えている.

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Bone material properties and bone strength -the evidence of bone quality markers-
斎藤 充 丸毛 啓史
東京慈恵会医科大学整形外科