臨床精神医学第46巻第8号

摂食障害とこだわり

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  • 西園マーハ文(白梅学園大学)
  • 発行日:2017年08月28日
  • 〈抄録〉
    摂食障害は,さまざまなこだわりのみられる疾患である。体重や体型へのこだわりはよく知られているが,これはほとんど体重や体型を表す「数字」へのこだわりである。近年,海外では,食事の量ではなく,質にこだわるorthorexia nervosaという現象も広まっているといわれている。日本においては,特定の食品成分の効果を過大に宣伝した商品などの影響も大きい。摂食障害の治療に携わるものは,このような情報の若者への影響についても注意しておくべきであろう。摂食障害が回復すればこだわりは和らぐが,その過程においては,食への強い関心,こだわりを治療に活用することも可能である。症状モニタリングなどは,記録を取ることだけが目的化する危険もあるが,一方で,こだわりを可視化し,治療者と共有して解決法を探るきっかけにすることもできる。

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Eating disorders and patients' personal rules in life
西園マーハ文
白梅学園大学子ども学部発達臨床学科