肝胆膵第76巻第3号

進行膵癌患者に対する緩和ケア

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  • 余宮 きのみ(埼玉県立がんセンター)
  • 発行日:2018年03月28日
  • 〈要旨〉
    膵癌の主要な症状は痛みであるため,膵癌の緩和ケアでは疼痛緩和が重要な課題になる.疼痛治療に先立ち,痛みの原因の評価と痛みの評価を行うことが推奨される.膵癌による痛みを含む癌疼痛に対して,WHO方式がん疼痛治療法が有効であることが複数の観察研究で示唆されている.痛みの強さに応じて非オピオイド鎮痛薬,オピオイド鎮痛薬を使用し,効果不十分な場合には,鎮痛補助薬や痛みのパターンに応じた対応,神経ブロックなどを検討する.痛みに加えて膵癌患者では,食欲不振,早期膨満感,不眠,倦怠感,悪心といったさまざまな症状がみられるため,これらの症状を念頭においた緩和ケアが必要である.膵癌は予後不良のことが多いため,早期からの緩和ケアが特に重要になると考えられる.

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Palliative care in pancreatic cancer
余宮 きのみ
埼玉県立がんセンター緩和ケア科