肝胆膵第76巻第3号

「根拠に基づく」から「GRADEシステム」へ

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  • 吉田 雅博(国際医療福祉大学)
  • 発行日:2018年03月28日
  • 〈要旨〉
    EBM(根拠に基づく医療)の3要素は,①Expertise:医師の技量,専門性,②Evidence:根拠(Meta-analysis,RCT),③Patient's preference:患者の意見・希望(患者の経済的,性格的価値観,既往歴,年齢,ほか)である.GRADEシステムによる診療ガイドライン作成方法として臨床質問(CQ)作成は,各領域の現在の日本での重要な臨床課題を核として,PICO形式に明瞭に記載する.アウトカムは,患者にとって重大,重要なものをすべて提案する.エビデンス(根拠)の検索,評価,統合(システマティックレビュー)としてエビデンスの強さは,その推奨診療を支えるのにどれほど確かか,を表している.論文内容を吟味して,①バイアスの程度,②非直接性,③非一貫性,④不精確性,⑤出版バイアスを検討し,エビデンス総体として評価する.推奨診療として,推奨の強さは,①エビデンス,②益と害,③患者の希望,④経済評価を参考にして,委員会によるコンセンサス会議と投票によって決定する.可能な限りのエビデンスを提示したうえで日本の実臨床,保険不適応などを勘案して推奨度を設定する.

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Changes from “evidence based” to GRADE system clinical practice guidelines
吉田 雅博
国際医療福祉大学医学部消化器外科