肝胆膵第76巻第3号

本邦のBorderline Resectable膵癌治療の現状

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  • 岡田 健一,他(和歌山県立医科大学)
  • 発行日:2018年03月28日
  • 〈要旨〉
    診療ガイドラインのborderline resectable(BR)膵癌の領域では,高いエビデンスレベルに基づく,強い推奨度の治療指針がないことが課題である.それは欧米において新規化学療法レジメンを術前治療に応用する臨床試験で良好な成績を認めても,本邦で保険適用外のレジメンを直ちに術前治療に用いることは推奨されず,臨床使用が可能になるまでに時間を要することなどが原因である.すなわち,本邦で日本人に対して施行する大規模な臨床試験の結果からのみしか,われわれの診療ガイドラインは作成できないのである.近年各施設のBR膵癌の治療方法と成績の報告から,BR膵癌に対する術前治療と外科治療の課題が徐々に浮き彫りになりつつあり,それらの課題に基づく大規模な前向き臨床試験のエビデンスを発信することが,BR膵癌に対する術前治療,その評価方法そして外科治療の治療指針を構築するための第一歩である.

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Current therapy for borderline resectable pancreatic cancer in Japan
岡田 健一 山上 裕機
和歌山県立医科大学第2外科