臨床精神医学第45巻第10号
インターネット認知行動療法コミュニティ:「U2plus」について
電子書籍のみ

- 東藤 泰宏(U2plus編集長)
- 発行日:2016年10月28日
- 〈抄録〉
うつ病患者が増え続ける現代社会では,精神科医やセラピストなどの専門家の不足が言われて久しい。しかし,うつ病患者を回復へと導くのは,専門家だけではなく,100万人を超えるうつ病患者自身なのではないだろうか。U2plusは,うつ病患者同士が互いに協力しながらうつ病からの回復を目指すためのコミュニティツールである。筆者を含むうつ病患者当事者たちにより立ち上げられ,インターネットを利用した認知行動療法(iCBT:internet-based cognitive -behavioral therapy)を行っている。現在の登録会員数は,15,000人にのぼり,アクティブユーザー数は月に6,000人である。U2plusでは,認知行動療法を行いつつ,患者同士の情報交換や励まし合いの場となり,自尊心の回復やうつ病からの回復を患者同士がサポートする場となることを目指している。本稿では,U2plusで行っているケースフォーミュレーション,MP法,認知再構成法の3つの認知行動療法プログラム,うつ病当事者同士のコミュニケーションに焦点をあて,U2plusでの認知行動療法の実践を紹介したい。
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The review of U2plus: depression support community with internet-based cognitive-behavioral therapy(iCBT)
東藤 泰宏
U2plus編集長