臨床精神医学第45巻第10号
ネット依存
電子書籍のみ

- 中山 秀紀・他(国立病院機構久里浜医療センター)
- 発行日:2016年10月28日
- 〈抄録〉
インターネットは従来のメディアと比較してさまざまな制約が少ないため,依存的使用をはじめとするさまざまな問題が明らかになりつつある。ネット依存には「過剰使用」,「離脱」,「耐性」,「悪影響」の4つの主な構成要素があるとされ,DSM-5では,今後の研究のための病態の項目で,インターネットゲーム障害(Internet Gaming Disorder)の診断基準が発表された。自記式スクリーニングに夜疫学的調査では,中高生の数%にネット依存が疑われる。そしてADHD,社会恐怖,強迫性障害,うつ病などの合併が多いと報告されている。ネット依存の治療には認知行動療法などの心理療法が,合併精神疾患がある場合には薬物療法も有効である。そのほか治療キャンプや啓発教育も行われている。今後ネット依存の対策が進み,青少年の健全な育成に寄与することが望まれる。
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Internet addiction
中山 秀紀 樋口 進
独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター