臨床精神医学第45巻第10号

インターネットを用いた自殺予防の課題─夜回り2.0における援助事例をもとに─

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  • 末木 新・他(和光大学)
  • 発行日:2016年10月28日
  • 〈抄録〉
    SNS時代の精神医学を考えるにあたっては,自殺対策へのインターネットの活用も視野に入れる必要があるだろう。効果のエビデンスのある自殺対策の一つには,自殺高リスク者の集まるコミュニティ内でのゲートキーパー活動がある。本稿では,このゲートキーパー活動をインターネット関連技術を用いて実践している取り組み(夜回り2.0)を,援助事例とともに具体的に紹介した。そのうえで,インターネットを活用して自殺の危機に瀕する者を援助者のもとに導く方法とその課題について考察を行った。紹介した事例からは,相談者のニーズとインターネットを用いた支援スキームのミスマッチを防ぐためのアーキテクチャの設計方法および相談者を公的機関につなぐ際の連携のあり方について,より慎重に検討する必要があることが示唆された。

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Problems of suicide prevention using the internet -a case study on the online gatekeeping activity-
末木 新* 伊藤 次郎**
*和光大学現代人間学部心理教育学科
**NPO法人OVA