臨床精神医学第45巻第12号
嗜癖の観点からみた摂食障害
電子書籍のみ

- 野間 俊一(京都大学)
- 発行日:2016年12月28日
- 〈抄録〉
摂食障害患者が嗜癖傾向をもっていることは,とくに過食症状をもつ当事者にとっては以前より自明のことだったが,近年になって医学領域においても摂食障害の嗜癖性が実証されるようになってきた。過食については,動物実験や摂食障害患者の脳画像研究によって,とくに脳内の報酬系の障害が示唆されてきている。さらに,神経性やせ症の強迫行動もまた嗜癖性をもつ可能性についての議論が始まっている。摂食障害のもつ嗜癖性を正しく理解することによって,その精神病理が深く追究され有効な治療法が開発されることが期待される。
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Understanding of eating disorders from a viewpoint of addiction
野間 俊一
京都大学大学院医学研究科脳病態生理学講座精神医学