臨床精神医学第54巻第5号

新型コロナウイルス感染症流行下における在留ベトナム人の苦悩

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  • 山下 正・他(京都大学)
  • 発行日:2025年05月28日
  • 〈抄録〉
    COVID-19流行下において,在留ベトナム人は感染拡大による雇用悪化で収入を失い,生活に深刻な影響を受けた。さらに,社会的な行動制限は彼らの孤立を一層深刻化させた。調査結果から,相談相手の有無が精神的健康に影響を与え,在留ベトナム人の孤独感が強く,その孤独感が抑うつや不安と密接に関連していることが示された。彼らの苦悩を軽減するためには,ICTを活用した支援や地域社会における支援の重要性が示唆された。特に,宗教的・社会的支援を行うベトナム人住職や,患者に寄り添うベトナム人医師の存在は,在留ベトナム人にとって精神的な支えとして大きな役割を果たしていた。また,大学生が実施した地域レベルでの文化交流は,多文化共生の基盤形成に寄与していた。今後のパンデミックに備え,平時から医療アクセスの改善や言語・文化的バリアの解消に加え,ICTを活用した支援や地域レベルでの支援といった多角的な支援体制の強化が求められる。

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The struggles of Vietnamese migrants in Japan during the COVID-19 pandemic
山下 正*1 ファム グェン クィー*2 野上 恵美*3 山田 千佳*4 上里 彰仁*5 西村 康子*6 加藤 憲司*7
*1京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻(前 神戸市看護大学看護学部)
*2京都民医連中央病院腫瘍内科
*3武庫川女子大学心理・社会福祉学部
*4京都大学東南アジア地域研究研究所
*5国際医療福祉大学基礎医学研究センター
*6下関市立大学看護学部
*7神戸女子大学看護学部