臨床精神医学第54巻第5号
私の経験
電子書籍のみ

- 江 志遠(東京大学)
- 発行日:2025年05月28日
- 〈抄録〉
自国とは異なる環境,習慣,文化の中で生活する外国人にとって,言葉の壁やさまざまなカルチャーショックは避けられず,身心の健康にも影響を与えている。参考として,私自身の歩みを振り返りながら,特に留学生として過ごした時期を中心に,私の経験をまとめた。留学生の多くは単身で来日し,社会的支援が限られているため,生活面での困難も抱えがちである。さらに,学位取得という目的を持っており,その負担が大きく,強いストレスを持っている。その結果,身心の健康が損なわれるケースが多く,落ち込み,不安,自律神経の乱れなどの症状がみられることもある。異国で身心の健康を保つためには,ストレスを意識的に解消することが大切である。仲間を作り,支え合えるコミュニティを持ちホスト国の言語や文化を学ぶなどを通じて,身心健康を保持しよう。また,困ったときは一人で抱え込まず,周囲に助けを求めよう。
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My experience
江 志遠
東京大学相談支援研究開発センター