臨床精神医学第54巻第5号

在日コリアンに対する多文化精神科治療の一考察

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  • 李 創鎬(泉保養院)
  • 発行日:2025年05月28日
  • 〈抄録〉
    在日コリアンは,特別永住者(いわゆるオールドカマー),あるいは日本国籍取得者,1980年代以降から来日した新韓国人1世と2世以降など,国籍や帰属意識など多様な属性の交差性とグラデーションがある。筆者は多文化診療時に移住前,移住過程,移住後の3段階の背景要因,文化変容の程度を確認しつつ,メンタルヘルスの防御因子と危険因子を把握しつつ対応する。新韓国人は短期移住の駐在員やその家族,留学生などがおり,入国後の文化差異や不適応に対しては,多文化対応能力を活用しつつ,「つなぐ」役割を担う。在日コリアンの自殺率は韓日両国民よりも高く,対応には歴史社会的背景など構造対応能力との統合された視点が求められる。特に周縁化,ジェンダー役割喪失や家庭内の文化的対立と負の連鎖,社会的不利益,排斥がリスク要因となり得る。在日コリアンがメンタルヘルスの問題を訴えやすく,日本社会と協力し合える関係構築が喫緊の課題といえる。

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Consideration of cultural psychiatric treatment for Korean residents in Japan
李 創鎬*1,2
*1医療法人泉心会泉保養院
*2四谷ゆいクリニック