臨床精神医学第53巻第6号

認知症における言語・発話症状

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  • 小西 海香・他(慶應義塾大学)
  • 発行日:2024年06月28日
  • 〈抄録〉
    認知症による言語障害(ないし発語障害)はさまざまあり,「話さなくなる」あるいは「話せなくなる」症状がみられることも多い。認知症の前駆症状のうつ状態では,話さなくなる症状がみられることがある。原発性進行性失語では,発話意欲の低下から話さなくなることもあるが,むしろ特有の言語(あるいは発語)障害によって話せなくなる。原発性進行性失語で話せなくなる場合,多くは非流暢/失文法型にみられる発語失行と失文法による表出困難であるが,ほかに意味型にみられる単語の表出と理解の障害や,ロゴペニック型にみられる喚語障害と音韻性錯語および復唱障害による場合もある。その他,語聾と発語障害を呈する非典型例や,発語障害を主徴とする進行性偽性球麻痺を呈す一群が存在する。アルツハイマー病は健忘を主徴とするが,進行に伴い,喚語障害や聴理解障害,漢字の失書の言語症状を呈する。認知症による失語症状を他の精神疾患による言語障害としっかり鑑別するとともに,言語症状の特徴を的確に捉えていくことが認知症の診断や予後,コミュニケーション支援の方法を考慮するうえで重要な役割を果たす。

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Language and speech impairment in neurodegenerative diseases
小西 海香*1 三村 將*2
*1慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室
*2慶應義塾大学予防医療センター