臨床精神医学第53巻第6号

昏迷,亜昏迷の治療─解離性昏迷を中心に─

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  • 野間 俊一(のまこころクリニック)
  • 発行日:2024年06月28日
  • 〈抄録〉
    昏迷・亜昏迷の治療は容易ではないが,本稿では特に対応困難な解離性昏迷の治療を検討する。解離症の多くが過去に心的外傷を経験していることから,昏迷・亜昏迷は患者が動物一般と共通する原初的次元において危機を感じた際の心身反応であると考えることができる。治療の際には,まず安全を感じてもらえるような穏やかな対応が不可欠である。亜昏迷の場合は,現実感を回復する「グラウンディング」の技法が,昏迷の場合は,催眠から脱する「解催眠」の技法が有効なことがある。昏迷・亜昏迷を繰り返す症例には,やはり安全な環境を整え,セロトニン作動性抗うつ薬を投与する。精神療法的には,苦痛な体験を扱う作業と安全感を高める作業を交互に(ペンデュレーション),少しずつ(タイトレーション)行っていく。統合失調症や気分症にみられる昏迷も,圧倒的危機感から不動状態に陥っていると仮定し得るため,昏迷には安全を保証する対応が必須である。

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Treatment for stupor and substupor, mainly for dissociative stupor
野間 俊一
のまこころクリニック