臨床精神医学第53巻第6号

Tourette 症候群の治療的アプローチ

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  • 金生 由紀子(東京大学)
  • 発行日:2024年06月28日
  • 〈抄録〉
    Tourette症候群は,運動チックと音声チックの両方を認める持続性(慢性)チック症である。発達障害(神経発達症群)であると同時に,強迫性と衝動性が特徴的である。精神疾患を高率に併存することも特徴の一つであり,強迫症と注意欠如多動症が代表的な併存症である。Tourette症候群の治療・支援にあたっては,チックや併存症がありつつも本人が発達して適応していくことを目指す。いかなる場合にも,家族ガイダンス,心理教育および環境調整が治療・支援の基本であり,必要に応じて認知行動療法や薬物療法が追加される。話すことの困難には,音声チックに伴う非流暢性が関連する可能性があるが,ほかにもチックや併存症に伴うさまざまな要因が作用していることが考えられる。それらを念頭に置いて,共感しつつ一緒に問題を整理して,本人が安心を得られるようにすることが大切である。

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Therapeutic approach for Tourette syndrome
金生 由紀子
東京大学医学部附属病院こころの発達診療部