臨床精神医学第52巻第11号

身体的拘束をめぐる紛争と法的課題

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  • 新井 貴之(八事病院)
  • 発行日:2023年11月28日
  • 〈抄録〉
    精神科医療の実践においては時に強制的な措置が避けられず,結果として精神障害者と医療機関との間で対立構造が生じ得る。とりわけ身体的拘束は最も制約の強い行動制限であることから,その適法性をめぐって医療機関が提訴されることがある。そこで本稿では,精神保健指定医による身体的拘束の判断が違法とされた裁判例を通して身体的拘束に対する司法判断の枠組みを考察する。また身体的拘束の開始は適法とされたものの,その継続が違法とされた下級審判決をふまえ,診療記録の開示の範囲について検討を加える。さらに身体的拘束をめぐる司法の審理の構造が事案ごとに異なるという問題点を指摘し,その解決策として強制入院および強制的な医療行為における診療契約の法的根拠を明文化することを提言する。

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Dispute over medical restraint and legal issues
新井 貴之
医療法人資生会八事病院