臨床精神医学第52巻第2号

気分障害を対象としたリカバリー支援プログラムの予後調査研究─臨床的リカバリーとパーソナルリカバリーの関係─

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  • 榊原 英輔・他(東京大学)
  • 発行日:2023年02月28日
  • 〈抄録〉
    抑うつ症状が前景に立つ精神疾患をもつ患者のリカバリーを支援する,東京大学医学部附属病院精神神経科リカバリーセンターの過去の利用者に予後調査を行い,対象者57名中41名から回答を得た。就労中の者は,終了時には23名だったが,予後調査時には28名に増加していた。症候的リカバリーの指標である日本語版Quick Inventory of Depression Symptomatology は11.7点から8.5点に,機能的リカバリーの指標である日本語版WHO Disability Assessment Schedule2.0は32.5点から20.4点に改善していた。パーソナルリカバリーの指標である日本語版Questionnaire about the Process of Recovery は46.5点から57.2点に上昇していた。共分散構造分析の結果から,症候的リカバリーが,機能的リカバリーやパーソナルリカバリーに影響を与えている可能性が示唆された。

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詳細

A follow-up study of recovery assist program for mood disorders –relationship between clinical and personal recovery–
榊原 英輔*1 金原 明子*1 山路 陽子*2 矢野 健一*3 松岡 潤*1 川上 慎太郎*1
*1東京大学医学部附属病院精神神経科
*2東京都立小児総合医療センター
*3東京大学医学部附属病院リハビリテーション部