臨床精神医学第52巻第2号

双極性障害のうつ状態に対する低用量スルピリドの有効性と安全性

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  • 井川 大輔・他(奈良県立医科大学)
  • 発行日:2023年02月28日
  • 〈抄録〉
    スルピリドはドパミン受容体アンタゴニストであり,うつ病・うつ状態への適応を有し,長きにわたって使用されてきた。ドパミン受容体遮断作用により,高プロラクチン血症(無月経や乳汁分泌など),パーキンソン症候群,遅発性ジスキネジアなどが生じるため,副作用評価が重要な薬剤である。目立つ副作用がみられることや新たな薬剤の台頭により,近年の双極性障害やうつ病治療アルゴリズムでは,スルピリドの名前をみかけなくなっている。これまでも副作用の低減目的にスルピリドを低用量で用いた報告が散見されるが,双極性障害のうつ状態に対して有効性があるのか,副作用が減り安全性が高まるのかについて,エビデンスの蓄積はなされていない。今回,双極性障害のうつ状態に対して低用量スルピリド(50 mg/日)の投与が有効であった症例をふまえ,低用量スルピリドの有効性と安全性についてのクリニカルクエスチョンを提示する。

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The effectiveness and safety of low-dose sulpiride for bipolar depression
井川 大輔 牧之段 学
奈良県立医科大学医学部精神医学講座