臨床精神医学第52巻第2号

反復性うつ病の抑うつ的反すうへの対応を探る─反すう焦点化認知行動療法の出会いと実践─

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  • 中川 敦夫(聖マリアンナ医科大学)著者名(所属)
  • 発行日:2023年02月28日
  • 〈抄録〉
    筆者は休職を繰り返し,薬物療法やECTでは改善に至らなかった40代男性に標準的認知行動療法を施行するも,反復的な否定的思考(反すう)が阻害因子となり,治療に難渋していた症例を経験した。標準的認知行動療法で十分な効果がみられず,反すうが問題となっている場合,このまま認知行動療法を続けるべきなのだろうか,というクリニカルクエスチョンから反すう焦点化認知行動療法(RFCBT)に出会った。筆者は,開発者のWatkins博士にメールし,RFCBTマニュアルのドラフトを提供いただけるという幸運をいただき,症例へのRFCBT実施につながった。RFCBTでは,反すうを明確な治療ターゲットに位置づけ,抽象的で非建設的な思考から,具体的で,事実に基づく建設的な思考にシフトしていく練習を繰り返し,症例の抑うつ症状は改善していった。反すうにより難治化しているうつ病患者において,RFCBTは有用な治療選択の一つとして期待される。〈抄録〉

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Seeking treatment for recurrent depression with rumination –rumination-focused cognitive behavioral therapy–
中川 敦夫
聖マリアンナ医科大学神経精神科学教室
英文 著者 所属