臨床精神医学第48巻第11号

認知機能リハビリテーションと就労支援

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  • 池淵 恵美(帝京平成大学)
  • 発行日:2019年11月28日
  • 〈抄録〉
    働くことが回復につながる意義は大きい。統合失調症をはじめとする重い精神障害の人への就労支援のエビデンスは明確であり,早い段階から働く場においてそれを支援することが一般就労には有効である。しかし認知機能障害が重い人などでは限界があるため,認知機能リハビリテーションを併用することが試みられており,一般就労率が高まるなどの効果が報告されている。コスト・効用の点でも有利であることがわかっている。認知機能リハビリテーションはパソコンを用いて行われるものが多く,その特徴を利用して就労支援に活用することができる。たとえば仕事をしていく困難さを認知機能の視点からわかりやすく把握したり,メタ認知の活性化を図る練習などである。質の高い就労支援では医療スタッフが医療施設の外で活動することや,医療/生活/就労へのサポートを一つのチームで統合的に実施する必要性が生じるため,普及していくうえで制度上の課題が残されている。

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Cognitive remediation therapy and vocational rehabilitation in schizophrenia
池淵 恵美
帝京平成大学大学院臨床心理学研究科