臨床精神医学第48巻第11号

IPS 個別就労支援─西川病院における試み─

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  • 林 輝男・他(西川病院)
  • 発行日:2019年11月28日
  • 〈抄録〉
    Individual Placement and Support(IPS : 個別職業紹介とサポート)は重度の精神障害者を対象とした個別一般就労支援である。その特徴は,1)支援の諸条件は科学的に検証され,支援内容を点数化するフィデリティ尺度を有するエビデンスに基づく支援であること, 2)就労前訓練や能力評価を行わず,直ちに就職活動を開始し,就労後に実際の職場で働きながら生きた訓練を受けるというplace-train modelに基づくこと,3)本人の希望や満足度を最も重視するリカバリー志向の就労支援であることである。西川病院では2016 年4 月よりIPSを開始し,2019年6月までに計109人に支援を提供した。2名のIPS就労支援専門員のもと,一般就労率は60 ~ 70%で推移し,米国のそれと同等か,やや高い値を得ている。当院は過疎地に位置するが,集計期間中にIPS就労支援専門員は222社を訪問し,雇用主との関係構築,地域企業の把握に努めた。本人の希望やストレングスと職場条件のマッチングを重視し,個別化された支援を実践すれば,精神障害者の一般就労の希望は高い確率で実現できると思われる。

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IPS supported employment: The practice at Seiwakai Nishikawa Hospital
林 輝男 新家 望美 川本 悠大
社会医療法人清和会 西川病院