肝胆膵第83巻第2号

切除・RFA後のアジュバントとしてのニボルマブの効果と安全性(NIVOLVE trial)

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  • 上嶋 一臣,他(近畿大学)
  • 発行日:2021年08月28日
  • 〈要旨〉
    肝切除,ラジオ波焼灼療法(RFA)は肝細胞癌に対する根治療法として確立しているが,これら根治療法後に高率に肝内再発をきたすことが問題である.現在までに再発抑制目的の臨床試験が多数行われたが,再発予防効果が確認された薬剤はいまだ存在しない.免疫チェックポイント阻害剤であるニボルマブは,免疫学的機序を介して肝内の微小な転移や前癌病変を排除することが期待されており,根治療法後再発予防に有効である可能性がある.ニボルマブの根治後,再発抑制効果を探索する単アーム第Ⅱ相試験であるNIVOLVE trialの結果,1年無再発生存率は76.6%,無再発生存期間は26.0か月であり,未知の有害事象もみられなかった.この結果からニボルマブの再発抑制治療としての有効性が期待されている.

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詳細

The efficacy and safety of nivolumab for hepatocellular carcinoma after surgical resection or radiofrequency ablation (NIVOLVE trial)
上嶋 一臣 工藤 正俊
近畿大学医学部消化器内科