Bone Joint Nerve通巻第20号第6巻第1号

骨粗鬆症とロコモティブシンドローム

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  • 吉村 典子(東京大学)
  • 発行日:2016年01月01日
  • 〈抄録〉
    大規模住民コホート調査ROADスタディの結果から,一般住民(40歳以上)での骨粗鬆症(OP)の有病率は,腰椎L2-4で測定した場合,男性3.4%,女性19.2%,大腿骨頚部の場合,男性12.4%,女性26.5%であり,腰椎か大腿骨頚部のいずれかでOPと判断されたものは1,280万人(男性300万人,女性980万人)と推定された.OPのWHO基準による累積発生率は,腰椎では0.76%/年,大腿骨頚部では1.8%/年であった.腰椎OP の存在は将来の大腿骨頚部OPの発生リスクを,逆に大腿骨頚部OPの存在は将来の腰椎OPの発生リスクを有意に高めていた.

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Osteoporpsis and locomotive syndrome
吉村 典子
東京大学医学部附属病院22世紀医療センター 関節疾患総合研究講座